作品紹介 -フェアリーテイル・クロニクル ～空気読まない異世界ライフ～-

今回は作品紹介です。

フェアリーテイル・クロニクル（1） 空気読まない異世界ライフ （MFブックス） [ 埴輪星人 ] 価格：1320円（税込、送料無料) (2021/4/11時点) 楽天で購入

作品情報

タイトル　：フェアリーテイル・クロニクル ～空気読まない異世界ライフ～
著者　　　：埴輪星人
原作サイト：小説家になろう
　　　　　　フェアリーテイル・クロニクル　～空気読まない異世界ライフ～ (syosetu.com)
　　　　　　※本編および後日譚（どちらも完結済み）は、コミカライズされています。

あらすじ

　冒険ファンタジー系ゲーム（VRMMO）をしていたヘタレ男と美少女が、ゲームによく似た世界に飛ばされる異世界転移ものです。

　初期装備だけで転移させられた２人は、元の世界に戻る方法も分からず、とりあえず出来るところから始めて・・・
　「そこから！？」と突っ込まれるような方向に進みながら、元の世界に帰る手段を探す話です。

感想

一言感想

　物語の設定がきちんとされていて、途中で飽きたりせずに読める、読みやすい小説でした。
　（ただし、長い文章が苦手な人には合わないかも？）

所感

　原作サイトの概要には、以下の一文があります。

一杯のカ○ピスを飲むために牛の品種改良からはじめるようなノリで元の世界に帰る手段を探す話である。

小説家になろう　フェアリーテイル・クロニクル ～空気読まない異世界ライフ～　概要

　異世界に飛ばされてしまった２人は、もちろん元の世界に帰ろう（＝一杯のカ○ピスを飲むため）とするのですが、そのためにまずは生活環境から整える（＝牛の品種改良）ことから始めます。

　異世界転移ものですが、各所の設定は現実的なところが多いです。もちろんご都合主義みたいなところもありますが、創作小説として面白い部分なので問題なく読めました。

　「牛の品種改良」から始める登場人物達の行動を説明するために、技の威力や、アイテムの作成方法などのゲーム設計の説明が随所にあり、世界観が作り込まれている印象を受けます。
　しかし、説明がどうしても長文になることがあり、感想コメントなどでは、設定の説明が読み辛いなどの意見もあります。
　登場人物同士の会話形式や、会話以外は状況説明のみが良い方などには向かないのかもしれません。

　ですが、あらすじにも書いていますが、「そこから！？」とか、「そっち！？」みたいな展開があります。ツッコミを入れながら楽しめる方にはおすすめしたい作品です。

　異世界転移や転生では、元の世界の技術を持ち込んで成功する話もありますが、この作品でもいろいろ持ち込みます。
　「そんなもの作るの！？」みたいなところもあって、読んでいると思わず電車の中でも噴き出しそうになったこともあります。

　文章はちょっと・・・という方は、コミカライズ版もあるので、そちらでぜひ読んでみて頂ければと思います。